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Contents
【キッズゲルニカ展】4/9~4/14
長崎県美術館1階県民ギャラリーに、これまで世界中の人々によって描かれたキッズゲルニカ(パブロ・ピカソの「ゲルニカ」と同じサイズの7.8m×3.5mの巨大なキャンバスに平和の絵画を描く国際プロジェクト)を18点飾り、作品に込められた「願い」と「繋がり」に焦点をあてた展示会を行いました。
キッズゲルニカ計18点展示
ガザ、長崎市立日見中学校、ネパールとインドの合作、アイルランド、チェコ、スペイン(ゲルニカ市)、長崎県NPO法人conpeito、広島県のぞみ幼稚園、ウクライナ(ドネツク)、台湾(台南)、インドネシア(バリ島)、韓国、長崎県(聖母の騎士高校 )、静岡県(富士宮市)、長崎県佐世保米軍基地内E.J.King school、南アフリカ、スペイン(バルセロナ)、ネパール
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【まるごと学校】4/13 & 4/14
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様々な分野でご活躍される方々を先生としてお呼びし、長崎県美術館2階で「心を動かす」授業を行いました。
教育プログラム10コマ実施
・辻本健輝氏「ピカソに学ぶアートワークショップ」
・柴崎賀広氏「坂本龍馬の人生と『実現力』」
・村山正男氏「見る、感じる、学ぶ、氷の授業」
・井手誠一氏「オリジナルの積み木を作ろう!五感で味わう『木』の世界」
・寺井一郎氏「人格を養えば自ずと成績は上がる」
・川崎寿洋氏「分けることから始まる差別」
・中川和之氏「スポーツがもたらす喜びと感動」
・久松厚太氏「1cm×1cmのタイルで描く『No Border Workshop』」
・前田龍成氏「絵を描くAIを使って、ミッションをクリアせよ!」
・八木海平氏&Les Furguson氏「国境をこえてつながろう!言語の壁の乗り越えかた」
後援団体
スペイン王国大使館、キッズゲルニカ国際委員会、キッズゲルニカ富士宮、長崎県教育委員会長崎市教育委員会、佐世保市教育委員会、時津町教育委員会、長崎県国際交流協会、聖母の騎士高等学校、長崎親善人形の会(瓊子の会)、長崎県被爆者手帳友の会、佐世保・サンディエゴ協会(順不同)
協賛企業
不動技研工業株式会社、有限会社アート長崎、株式会社MORアーキテクツ、タカシマホールディングス株式会社、elec.design Rouk、有限会社久松建材店、学習アトリエCOR(順不同)
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Report
希望のキッズゲルニカ展
SDGsの基本思想である”No one will be left behind(誰1人取り残さない)”を第一目標に、学校に通っているかいないか、障害があるかないか、言語や文化が同じかそうでないか、そんな意識の境界線を「学び」という共通項で無くす、「垣根のない学び合いの場」を体現しました。
キッズゲルニカを展示品として集めたのは、長崎県の子どもたちが世界と繋がる扉を開くためです。キッズゲルニカは国境や言語、年齢、人種など様々な壁を超えて世界中で制作され、世界の子どもたちが同じ思いで協働することの大切さを伝えてきました。
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NPO法人conpeitoのキッズゲルニカ「世界同風」の制作では、学校に通っていない子の社会との接点をつくり、外国人留学生と英語を交わすきっかけとなりました。キッズゲルニカを描く「過程」で子どもたちはお互いに認め合い、学び合い、一つの作品に向かいます。そこに描かれているのは、子どもたちが願う純粋無垢な「幸せ」の形です。
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佐世保米軍基地内の学校(E.J.KingSchool)では、今回の展示会を機に子どもたちとキッズゲルニカを制作し、開催期間中に課外活動として、長崎県美術館へ観に来られました。キングスクールの子どもたちの描いた「幸せ」という言葉に多くの人々が心を動かされ、2地域間だけでなく、国家を超えた繋がりを生み出しました。
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開会式
9日に行われた開会式では、約250名の方々が参加し、感動を分かち合いました。
書家の栗原光峯様がゲルニカと同じサイズの半紙に「命」の一文字を揮毫(きごう)し、長崎OMURA室内合奏団の齊藤享様らが、広島原爆で被爆したバイオリンで演奏を披露しました。
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本イベントは、スペイン王国大使館の公式後援を受け、スペイン大使館のヘスス・サンツ文化科学担当参事官やキッズゲルニカ国際委員の金田卓也様らも来賓としてあいさつをいただきました。
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カナダからの留学生カイトリンノレック様による日本舞踊や、原さとみ様、長崎居留地男声合唱団、女性合唱団らによる歌も披露していただき、会場を感動に包み込みました。
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まるごと学校
日本での「不登校」へのイメージは現在ネガティブなものが多いですが、子どもたちはまだまだ可能性に溢れています。フリースクールは学ぶことが無限大でフリーというポジティブなものであると、本来の姿を体現するため、長崎県美術館を巨大なフリースクールに見立て、事前準備も子どもたちが主導で行い、4/13と4/14は教育プログラム「まるごと学校」を実施しました。
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4/13(土)と4/14(日)にかけて行った「まるごと学校」では、学校の授業のように1限から6限に分けて、様々な分野でご活躍される方々を先生としてお呼びし、授業を行いました。先生からの発信だけではなく、参加者の意見を引き出し、相互間にコミュニケーションが生まれる体験型プログラムで、参加者が没入し、心を動かす学びを届けていただきました。
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大村製氷株式会社の村山正男会長による氷の授業では、日頃から使っている氷について改めて知ることで日常に発見が転がっていることや「学ぶっておもしろい」と感じてもらいたいと授業を企画しました。
講師感想(前田龍成氏「絵を描くAIを使って、ミッションをクリアせよ!」)
イラスト生成AIを使った「50年後に住みたい街」を創造する教室を開催しました。AIもパソコンも不慣れと言っていた子供たちが、その不慣れさを忘れて夢中に取り組んでいる姿勢は、”できない”で簡単には諦めない大切さを教えてくれました。また、保護者にも同じ内容に取り組んでもらい、子供と同じ目線になって一緒に教室を創ってもらいました。「これ、どういうこと?」とお互い討論していた姿が印象的でした。同じ空間で、同じ姿勢で、お互いが学ぶ姿を見せ合うことは、子供にも大人にも大事な学びの時間であると感じました。
学校と民間の垣根を超えて、子供たちに新たな学びと繋がりを生み出す、「教育」の新たな形を、長崎県美術館で実践しました。学校教育科目と体験を掛け合わせた教育プログラムを地域の民間団体と企画し、公立の学校や私立の学校、フリースクールなどの子供たちに参加いただきました。
学校の課外学習プログラム
NPO法人conpeitoでは、子どもを取り巻く課題解決に向け、学校、行政、PTAをつなぐ独自の協議会を立ち上げ、企業や地域との連携を進めています。本イベントでは、協議をした対策の実践や交流の場として、地域の学校に参加いただきました。
佐世保米軍基地内KingSchoolは、このイベントをきっかけとして、キッズゲルニカを制作し、イベント当日は長崎県美術館にて見学会を実施しました。
4/11には長崎市立日見中学校と長崎南山高校グローバルコースの児童生徒それぞれが発表と交流を行いました。南山高校の生徒は一人ひとりが英語で学校での取り組みや夢を語ってくれました。日見中学校は、「ふるさと学」を通じて行った日見地区に根ざした地域の活動や、学校での平和活動について発表しました。
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私立聖母の騎士高校は、平成18年に作成したキッズゲルニカを展示し、長崎県バスケットボール協会会長の川崎寿洋氏をお招きし、「差別」について考える授業を行いました。
展示会の中には、キッズゲルニカだけでなく、土井首中学校が作成した平和のモニュメントも展示しました。これからも学校が地域と更に連携し、学校内での学びを実践する機会を生み出していきたいと考えています。
閉会式
6日間のイベントを通じて合計1,521名にご来場いただきました。中には「生きる希望と勇気をいただきました」と涙ながらに伝えてくださった方もおりました。
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閉会式では、長崎居留地キッズコーラスによる合唱が行われました。子どもたちの歌声は私たちの心を一つに繋ぎ、平和への強い祈りのメッセージをいただきました。
「長崎ミライ教育EXPO2024~希望のキッズゲルニカ~」は始まりの一歩に過ぎません。長崎県の子どもたちが世界とつながり、そこに教育の力を掛け合わせることで継続、発展させていきたいと考えています。